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余 聞
2014年に放送されたNHK朝ドラ「花子とアン」で仲間由紀恵さんが演じている「葉山蓮子」こそ柳原白蓮(本名:燁子)がモデルとなり、劇中に登場しています。蓮子は柳原白蓮の若き日の姿だそうです。
ところでなぜ、柳原白蓮という昔の人の名が急に浮かび上がって来たのでしょうか?
数年前、佐野原神社であるご婦人から「佐野原神社に柳原白蓮と書いた本坪鈴があったはずですが、どうなったでしょう~」と尋ねられたと言う話を耳にしました。
半信半疑で調べているうちに、平成24年10月20日に毎年開催している「佐野原神社宝物展」で宝物を展示している時、古文書が積み重ねっている中から本坪鈴を奉納したという奉納書がみつかりました。しかし、肝心な本坪鈴は見つかりません。既に何らかの経緯で失われたのだろうと神社関係一同半ばあきらめていました・・・
時は平成26年5月5日(こどもの日)、一週間後の佐野原神社例祭の準備のため朝から境内、拝殿清掃をおこなっていました。昼頃より小雨が降り始め、夕方になり拝殿の戸など閉め、本日の奉仕を終わりにしょうと社務所より拝殿に向かいました。
神社総代会長と若い総代がふと見ると、拝殿の階段横に水たまりが出ているのを発見しました。
コンクリート製の土間、しかも屋根がかかっている所、もちろん水道設備も無し。小雨で雨が溜まる理由も無し。不思議に思う二人が拝殿の下にもぐって調べることにしました。
拝殿の下には祭典資材など保管しており、懐中電灯を持って行くと階段裏側に一つの茶箱がガムテープに封印され蓋には「佐野原神社おふだ」という紙が貼ってありました。
「まさか、神社のおふだがたくさん茶箱に保管してあるっていうこと?先代の総代さんがたくさん購入しすぎて隠していたのか?」と思い外に出して確認しょうと持ち出すと・・・・
劣化しているテープを外す二人。「ん??何だこれ??鈴??二個あるぞ??」もしや!!確か、前に奉納書は有るけど本坪鈴ないことを話していたことを思い出しました。すぐに、神社の宝物に詳しい方に連絡を取り確認していただきました。
本坪鈴の表裏には『奉納 柳原白蓮 入江相政 昭和三十九年十二月』の刻印が読み取れ、ずーと探していた鈴だ!!と確信しました。
このとき、NHK朝ドラ「花子とアン」が放映され女優の仲間由紀恵さんが「白蓮」を演じているときでした。
まるで本坪鈴の方から出るなら今でしょ!」と言わんばかりに発見することとなりました。
その後、テレビ・新聞で紹介され、皆様のお目にかかれる事となりました。テレビ放送前に発見されていたらここまでおどろくことはなかったと思います。本当に不思議な体験でした。
この日より、神社参拝の方が多くなり一躍脚光を浴びる神社となりました。
これが、佐野原神社の白蓮の鈴です
「白蓮の本坪鈴発見実話」
本坪鈴 |
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御鈴一具 柳原白蓮・入江相政
直筆奉納書 |
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※入江相政様は昭和天皇侍従長をされ、佐野原神社には御祭神の子孫ということで年数回参拝されていました。
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